流れを読む
先ほど、「正確にからだを読む」と申しました。
では「いったい全体、どうしたらからだなんか読めるんだ?」というお話になってくるかと思います。
きっとスゴイ能力が必要なのではないか?というふうに思われるかもしれませんが、ぜんぜんそんなことはありません。
ためしに被検者ご本人にあおむけになってもらって、手を背中に差し込んでみて、ちょうど背筋にあたるところをさわってみてください。
そうすると、縦に走る背筋を、上にか下にか、どちらかに当てた手が流れていく感触が出てくると思います。
え?そんなのわからない?
いやいやそんなことはありません、誰でもわかります。
私のところでも、たまに、ぜひその流れを感じることを教えてくれという方が見えることがありますが、だいたい1枠90分ほどの中で、なんとなくはおわかりになります。
いちど、「ああなるほど、こういう感じか〜」という感触が得られれば、もうわかったも同然です。
ざっくりと私のやっていることをご紹介しますと・・
最初に観察する箇所は、ご本人をあおむけに寝かせ(とりあえずはこれがいちばんご本人の力が抜ける格好ですので)、左右とも@ふくらはぎ、A太ももの裏、B背筋、C首筋と、手を差し込んで背中側の流れを見ます。
これで、全身のだいたいのテンションの流れがわかります。
あとは必要に応じて観察をするといった按配です。
ちなみに、どこかがゆるんでバランスが変わりますと、また流れも変わってくることがありますので、そうしたら再度また流れを見ます。
からだを読むための観察とは、流れを読むことの連続の他ではありません。
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