痙性斜頸
痙性斜頸も辛いですね。
首が横に引っ張られるわけですが、これが休むことを知らない。
四六時中、常に容赦なく引っ張られるのです。
ただし、からだを横たえると、引っ張りはなくなることが多い。
以上のような症状が、典型的な痙性斜頸の特徴です。
ただ遠方からいらっしゃるCさん、こちらは横になってもまだ引っ張られるのだと言う。
「これはひどい症状になってるなァ・・」と思いました。
苦しい思いをしている方にはできるだけ早くにラクになっていただきたい、が、こればっかりは私のつたないウデだけの問題ではなく、からだのおかれている状態の問題もありますので、こちらの思い通りにはいってくれないことも、やはりあります。
私はプレッシャーを感じつつ、拝見をしてみました。
ちなみに痙性斜頸の場合は、原因はぜんそくや狭心症のように、「ここが」というある程度の共通した観察ポイントはありません、原因はいろいろです。
そこでからだの流れを読み、観察してみますと右腕からテンションが発している状態になっています。
実はCさんも、過去に腕の骨折があります。
案の定、結果として、Cさんも骨折跡が斜頸の原因でした。
Aさんも腕の骨折跡が原因でしたが、出てきた症状はぜんそくでした。
つまり原因となる場所や状態が一緒でも、結果として出てくる病気や症状は多岐にわたる、ということなのですね。
でも、原因さえわかって症状に到る経緯が私のなかで腑に落ちれば、あとは難しくない。
Aさんのように骨折跡を操法して調整すれば、首の引っ張られるのは徐々に、しかし確実になくなっていきました。
Cさんの場合、4回の操法で痙性斜頸の症状はほぼなくなりました。
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