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               古傷をみる


これまで読んでいただいた方にはおわかりかと思いますが、なかなか治らない病気や症状、なにをやってもよくならなかったという方は、ほとんどが古傷が原因だということです。

「そんな昔のが〜?」という声もしばしば聞きますが、そのとおりなのです。
産まれたときのことが原因になっていることさえ、あります。
それがわかりやすいのは鉗子(カンシ)分娩で産まれた方で、こめかみのあたりに圧迫の痕跡があります。


他にも難産で産まれた方は、だいたい頭部がこわばっていますし、そうでなくても産道を通るときなのか分娩で取り上げられる際なのかわかりませんが、打撲の記憶がなくとも頭部がこわばっているケースは意外と多いのです。

もちろん頭に限らず、原因となる箇所は全身、どこにあってもおかしくありません。


古傷も、より古くなってこじれたりしてきますと、さまざまな箇所を引っ張り続けてきていますので、古傷そのものを調整しても、引っ張られた状態が残ってしまう部分が残ることもあります。
そういうときは、それらをひとつひとつていねいにほどいていくことが大切です。




    
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   こじれてやっかいになっていることも
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